ホーム > 食品・食材の話 > 大豆タンパクの話

大豆タンパクの話

大豆は昔から日本人にとてもなじみの深い食品です。大豆そのものを煮豆として食べるだけでなく、豆腐、油揚げ、納豆、きな粉などは毎日の食卓に欠かせない大豆加工食品ですし、日本の味を構成する醤油、味噌といった調味料も大豆からつくられています。

豊富な栄養分

大豆は小さいながら重要な栄養分がいっぱいです。卵や牛乳と同じくらいアミノ酸バランスがよい良質なたん白質が豊富に含まれています。
ほかにも良質な脂質(リノール酸やレシチンなど)、ビタミン類(ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンKなど)やミネラル類(カルシウム、カリウム、鉄など)も豊富です。さらに食物繊維やイソフラボン等も含まれています。

大豆のたん白質

このように大豆にはいろいろな有効成分が含まれていますが、なかでも大豆のたん白質は近年、次のような効果があることがわかり欧米でも注目されてきました。

※たん白質は英語でプロテイン(Protain)と言います。プロテインはギリシャ語のプロテウス(Proteus=最も大切なもの)からきており、その語源どおりたん白質は人体に欠かせない三大栄養素の一つです。

  • 血中コレステロールを低下させる
  • 心臓病のリスクを低減させる
  • 骨を丈夫にしたり、骨粗しょう症を予防する
  • 更年期障害を軽減させる
  • 肥満予防効果があり、ダイエット効果を高める

※大豆たん白の栄養価は牛乳・卵と同じ最高点

必須アミノ酸

たん白質の評価は、必須アミノ酸の含有量とバランスによります。ヒトに必要な20種類のアミノ酸のうち、体内で合成することができないアミノ酸は9種類あります。ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン・シスチン、フェニールアラニン・チロシン、スレオニン、トリプトファン、バリンで、これらを必須アミノ酸といい、通常は食品から摂取しなければなりません。栄養価の高いたん白質は、これら9種類の必須アミノ酸をすべてバランスよく含んでいます。

たん白質消化吸収率補正アミノ酸スコア

大豆たん白はこれまで、牛乳や卵のたん白よりも栄養価が低く見られていました。しかし栄養の評価方法はいろいろあり、最近の栄養評価方法である「たん白質消化吸収率補正アミノ酸スコア」(PDCAAS)で測定してみると、大豆たん白は牛乳(カゼイン)や卵(卵白)のたん白と同様、スコア1.00の最高点であることがわかりました(図1)。

生活習慣病について

人々の生活の多様化に伴い、生活のリズムやバランスがくずれがちになったり、食生活にもひずみが生じる人が増えています。また、日本人の平均寿命が驚異的に延びたことによって、世界でもまれに見るスピードで人口の高齢化が進んでいます。このような中、長年の生活習慣、特に食生活の乱れ(エネルギーの摂りすぎや栄養の偏り、欠乏など)によって起こる「生活習慣病」が問題になってきました。三大生活習慣病であるがん、心臓病、脳卒中をはじめとして、高血圧性疾患、糖尿病、腎臓病、高脂血症、骨粗しょう症などは、生活習慣が大きく影響する病気です。

特定保健用食品制度

またこれに先立ち、日本では1991年に「特定保健用食品」制度が発足しました。これはアメリカ食品医薬品局(FDA)がヘルスクレーム(健康表示)制度を1993年に発足させる2年前のことです。特定保健用食品は不足しがちな栄養素を補うという考えからさらに一歩進んで、これを食べればこういった効果・効能を期待できると表示することが許可された食品です。その許可基準は厳しく、効果や安全性が臨床実験などで科学的に証明された場合にのみ、認められます。許可を受けた商品には「厚生労働省許可」と書かれた許可マーク(図1)が付けられ、その食品のもつ効果、期待できる効能をはっきり表示することができます。

ホーム > 食品・食材の話 > 大豆タンパクの話

ページの上部に戻る